3月4日~12日の間、中学生からの友人2人とパリ、ロンドンを旅行した。「ドイツ文学専攻なのに?」と3590236423082人から突っ込まれたが、なめとったらあかんど、と全力で楽しんだ。
オペラ駅近くのアパルトマンに宿泊した。予想より寒くなく晴れていたため過ごしやすかったが、とにかく乾燥が凄まじい。朝に衣類を洗濯して干すと、夕方帰ってくる頃にはパリパリになっていた。
パリコレ期間中だったからかも知れないが、それにしてもお洒落な人が多く、お洒落ではない人がマイノリティだった。メゾンキツネ(水原希子)、ケンゾー(松岡モナ)の広告が沢山貼ってあった。モノプリというスーパーマーケットが楽しくて毎日通っていた。ハイブランドの衣服を身にまとった8億頭身くらいある女の子たちがご飯を選んでいる様は大変興味深かった。
ルーブル美術館。「サモトラケのニケ」が光をがんがんに浴びており神々しかった。
「モナリザ」は本当に小さかった。近くに監視員のような人が2名居たが、仲良くお喋りをしていて、名画…と思った。
ルーブル美術館。館内の様子を絵に描いている人が居た。
パリの人はみんな犬を連れていた。半分近い犬はリードに繋がれておらず、メトロにも乗っているし、友達として付き合っているのかな。
みんな歩くのが滅茶苦茶に早かった。そしてみんな滅茶苦茶に歩き煙草をしていた。汚い話だが、鼻をかんだら鼻水が真っ黒だった。
ポンヌフ。「ポンヌフの恋人だ~!」と大はしゃぎで行ったが、またまた汚い話だが上記の通り飼い犬も独立しているので糞の処理が曖昧で、尚且つパリは街中にお手洗いが無い(あっても有料)ため人のものと思われる糞もいくつか見受けられ、「ウンヌフだ…」となった。
モンパルナス墓地。わたしのわがままを友人たちは快諾してくれ、セルジュ・ゲンズブールの墓参りをした。切符と煙草と花を備えた。感無量。写真撮らせて頂きます、となむなむしてから撮りました。
ドゥ・マゴ。こちらもわたしのわがままに付き合って貰った。アジア人はパリの景観を崩すのでカフェでは奥まった席に連れて行かれると聞いていたが、フツーにテラス席に案内してくれた。飲み物を頼むときにカタカナの発音で「カプチーノ!」と言ったら以降、店員さんから赤ん坊として扱われてよかったです。
真ん中のネスティーが美味しくて毎日飲んだ。コカ・コーラ・ライフの後に続いて欲しい。
ユーロスターに乗ってロンドンに移動。ノッティングヒルのホテルに宿泊した。もう桜が咲いているねえ、と話していたが、アーモンドの木だろうか?
噂にたがわず天気が悪かった。カモメがたくさん空を飛んでいた。
ロンドンのお洒落人口は東京と同じかそれ以下で、安らぎを覚えた。
ホテルの近くに映画館があった。多分名画座。観に行きたかったけれど、3人とも疲労が溜まっており、この状態で映画鑑賞すべきでは無いという判断を下し、よした。
テートモダン。Paz Errazurizの"adam's apple"という作品。この他にも数枚あり、どれもよかった。
テートモダン。恥ずかしながらルイーズ・ブルジョワが絵を描いていたことを知らなかったので驚いた。ルイーズ・ブルジョワと知らずに観て、友達と「何この絵…凄すぎない…」と圧倒された。
テートモダン。展示室に入った瞬間すぐ目に入ってワーイの状態。
テートモダン。リヒターはわたしがいちばん好きな画家です。こんなすぐに彼の作品を生で観られるとは思わず感無量。
コベントガーデンにコンバースを履いた人の写真を飾っている場所があった。コンバースも持って行っていたのに、この日に限って革靴を履いており、己の間の悪さに引いた。
ホテルの人が飼っていた猫。勝手ににゃんた丸と呼んでいた。にゃんた丸は朝ドアを開けると必ず、部屋の前にあるこの階段の下に座っており、目が合うと「にゃーん」と挨拶をしてくれた。その礼儀正しさは、最終日思わず「あ、にゃんた丸さん」とさん付けしてしまう程であった。
ビールとウィ(略)のためにお金下さい、と歌っていた若者。大通りだけど大丈夫だったのかな。
ネロのココアはバカでサイコー。ヒースロー空港で飲み納め。
パリもロンドンもいい所だった。人が優しかった。目が合うとみな微笑んでくれ、話し方も物静かだった。ベルリンに行きたい気持ちがより高まった。
実際的な生活を営むなら日本が断トツで便利かつ安全だと思われるが、それを捨てても惜しくないと思えるほど、どちらも文化レベルが非常に高かった。日本に文化なんて無いのでは…と考え込んでしまった。でもアジア系のお洒落な人は際立っていた。黒髪は綺麗だ。